トヨタ幹部が11年ぶりに来韓

 トヨタの高級ブランドであるレクサスの社長に就任した渡辺剛氏(50)が21日、韓国を訪れ、「電気自動車(EV)の時代にも『レクサスは違う』という言葉を韓国から聞きたい」と述べた。

【写真】レクサス初の電気自動車専用モデルRZ発表

 渡辺社長は「韓国は世界の電動化トレンドを先導する市場」「モビリティー企業に生まれ変わろうとしているレクサスも韓国市場に合ったブランドになるだろう」とも述べた。トヨタグループの経営トップ級が韓国を訪れたのは2012年の豊田章男会長(当時社長)以来11年ぶりのことだ。

 トヨタ・レクサスは昨年、韓国市場で1万3851台を販売し、外国車メーカーで6位を記録した。全世界で1048万台を販売したトヨタにとって割合は大きくないが、EVの先端市場としての韓国を高く評価した格好だ。

 韓日関係の改善とともに、韓国のEV市場を積極的に攻略するという狙いもある。渡辺氏はレクサスのEVモデルである「RZ450e」の発売イベントに合わせて訪韓した。クーペ型スポーツタイプ多目的車(SUV)のRZ450eはトヨタとスバルが共同開発したEV専用プラットフォーム「e-TNGA」をベースにしたモデルで、1回の充電で最大377キロ走ることができる。

 元電動化チーフエンジニアでRZの開発に関与した渡辺社長は、2017年からレクサスの電動化部門を担当し、今年3月に社長に就任した。レクサスのチーフエンジニア出身で、今年4月にトヨタグループの最高経営責任者(CEO)に就任した佐藤恒治氏の側近だ。

 今年のトヨタグループによる韓国での販売実績は好調だ。 韓国輸入自動車協会によると、トヨタグループは1-5月に8307台(レクサス5295台、トヨタ3012台)を販売し、前年同期を79%上回った。レクサスは今年、2019年以来4年ぶりに1万台の販売が予想される。

キム・アサ記者

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  • ▲渡辺剛プレジデント=写真提供:レクサスコリア

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