環境影響評価完了のTHAAD基地 正常運用の準備へ=韓国国防部

【ソウル聯合ニュース】韓国南部の慶尚北道星州郡にある在韓米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」基地について、韓国国防部のチョン・ハギュ報道官は22日の定例会見で「基地の正常な運営に向け大詰めの準備を進めていく」と述べた。同基地に対する環境影響評価が完了したことを受け、今後の日程を問われた同氏は「基地内の将兵の任務遂行を保障するための活動が追加されるだろう」としながら、このように答えた。

 THAADの追加配備の可能性を質問されると、チョン氏は「現在、そうした検討はないものと承知している」と答えた。韓米が今年下半期のTHAAD運用合同訓練を推進中とした一部の報道に関しては「現時点で計画されたものはない」とした。

 韓国環境部は前日、THAAD基地の環境影響評価書を承認したと発表した。最も懸念されていたTHAADレーダーの電磁波については、問題なしと結論付けた。

 THAADの装備は17年に臨時配備されたが、一部の地元住民や宗教団体が電磁波への懸念などを理由に反対していた。それから約6年にして基地建設のための行政手続きが終了したことになる。今後はTHAAD基地内でのインフラ整備が本格化する見通しだ。

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