汚染水問題どこ吹く風、5月の訪日韓国人は51万人…すしやウニなど海産物食べて記念撮影

 福島原発の汚染処理水放出を控え、韓国では水産物の売り上げが急減するなど論議を呼んでいるが、問題の当事国である日本を訪れる韓国人旅行客は増え続けている。議論が本格化した先月以降も日本旅行ブームは続いている。

 日本政府観光局が21日に発表した資料によると、5月の訪日韓国人観光客は51万5700人で前月に比べ10.4%増えた。5月に日本を訪れた外国人は189万8900人だったが、27.2%が韓国人だった。5カ月連続で韓国人がトップだ。

 旅行客は季節的変動が大きいため、過去の同月と比べて推移を把握する。コロナ前と比較すると、今年1月の訪日韓国人数は2019年1月の72.5%だった。それが2月に79.4%、3月に79.7%、4月に82.4%となり、汚染水放出を巡る議論が本格化した5月には85.5%まで上昇した。

 こうしたムードの中でもインスタグラムなどソーシャルメディアでは、日本の東京、大阪、福岡、札幌などですしやウニなどを食べて記念撮影した写真が簡単に見つかる。日本旅行に関心のあるユーザーが集まるインターネット掲示板には、以前と同様に「おいしいすし屋を推薦してほしい」「コスパが高い刺身店が知りたい」といった書き込みが相次いでいる。

 旅行・宿泊業界はこうした流れが当分続くとみている。旅行業者モドゥツアーでは、6月1-21日の日本旅行商品の予約件数が前年同期比で80%増加し、全世界の中で伸び率トップを記録した。業界関係者は「韓国国内で汚染水問題のせいで日本の水産物に避ける雰囲気があるとは考えにくいほど、日本旅行の企画商品は完売が相次いでいる。韓国国内で形成された不安感は誇張されたものであるか、大半の国民は実際には日本に大きな抵抗感は抱いていないということではないか」と話した。

イ・テドン記者

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