4人に1人が毛髪80%回復…米ファイザー、「飲む円形脱毛症治療薬」でFDA承認を取得

4人に1人が毛髪80%回復…米ファイザー、「飲む円形脱毛症治療薬」でFDA承認を取得

 米大手製薬会社ファイザーの円形脱毛症治療薬「LITFULO Capsules(リットフーロ カプセル)」(一般名:リトレシチニブトシル酸塩)が米食品医薬品局(FDA)の許可を取得した。ロイター通信などが24日(現地時間)に報道した。今回の許可により、「リットフーロ」は12歳以上の重症円形脱毛症患者が50ミリグラム容量を1日1回経口服用する治療薬として米国市場で販売できるようになった。青少年の重症脱毛症患者のための治療薬がFDAの承認を受けたのは今回が初めてだ。

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 リットフーロはヤヌスキナーゼ(JAK)抑制剤系列でFDA承認を受けた2番目の薬だ。FDAからJAK抑制剤系列で初めて承認されたのは製薬会社イーライ・リリーの「オルミエント」(一般名:バリシチニブ)で、昨年6月のことだった。JAK抑制剤は免疫・炎症を調節する酵素であるJAKの作用を遮断して炎症を減らし、これまでリウマチやアトピー皮膚炎などの治療に使われてきた。円形脱毛症は一般的な脱毛とは異なり、免疫システムが毛包を攻撃して発病する自己免疫疾患で、JAK抑制剤は過度な免疫反応を減らす役割をするものだ。

 リットフーロは頭皮部位の50%以上で脱毛症状が現れている718人の患者を対象にした臨床実験で、50ミリグラムを服用した患者の23%について6カ月目に頭皮の80%以上で毛髪が成長する効果を示した。一方、プラセボ(偽薬)対照グループは1.6%にとどまった。ただし、被験者のうち少なくとも4%以上で頭痛・下痢・吹き出物・発疹(ほっしん)およびじんましんなどの副作用が報告された。

 このため、円形脱毛症治療薬をめぐるファイザーとイーライ・リリーの競争は激化する見通しだ。イーライ・リリーのオルミエントは韓国でも今年3月、重症円形脱毛症治療薬として承認された。

キム・ヒョイン記者

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