福島原発汚染水の検討「最終段階」 韓国原子力安全委員長

【ソウル聯合ニュース】韓国原子力安全委員会の劉国熙(ユ・グクヒ)委員長は27日、東京電力福島第1原発の処理済み汚染水に関する政府の記者会見に出席し、「現地の点検結果と視察後に追加で確保した資料などを基に日本の(海洋放出)計画を科学技術的に検討しており、(検討は)最終段階にある」と明らかにした。

 劉氏は先月下旬、韓国専門家による視察団の団長として福島第1原発を訪れ、汚染水を浄化処理する多核種除去設備(ALPS)や処理済み汚染水の測定・確認用タンク、汚染水の移送設備などを確認した。

 劉氏は26日に韓日の実務技術会議を開いたことを伝え、東電が行っている海洋放出設備の試運転状況を含む技術的な事項について最終的に東電と日本の原子力規制委員会の説明を聞き、その根拠となる資料を要請することが会議の目的だったと説明した。

また、ALPSの稼働が始まった2013年から約10年の間に3種類のALPS入口・出口で測定された全ての核種の濃度データを分析した結果、排出基準を超える濃度が検出されたことのある核種はストロンチウム90、セシウム137など六つだったと明らかにした。大半は19年より前に排出基準を超過していたことが確認されたと説明した。

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