大谷翔平が投げて打つたびにMLB記録が一つずつ塗り替えられる

 大谷翔平(28)=ロサンゼルス・エンゼルス=が米大リーグ史上に驚異的な記録をまた一つ残した。大谷は28日、シカゴ・ホワイトソックスとのホームゲームに先発登板して三振を10奪い、6回と3分の1イニングで1失点と好投、今シーズン7勝目(3敗)を挙げた。また、打者としては3打数3安打、しかも2本塁打(今季第27号と第28号)を放ち、自身の勝利に貢献した。大谷が1試合で本塁打を2本打ったのは、13日のテキサス・レンジャーズ(アウェーゲーム)以来、15日ぶりだ。自身の先発登板試合で本塁打を打ったのは今季5回目、通算10回目。ただし、マルチホームラン(1試合で本塁打2本以上)は初めてだ。エンゼルスは大谷の投打のワンマンショーにより4-2で勝った。大谷は同日、つめが割れて投げられなくなり、7回に降板した。先日、エンゼルスに移籍してきたベテランのマイク・ムスタカス(34)は「彼を近くで目にすることができて幸運だ」と語った。

【表】大谷翔平「MLB道場破り」の歩み

■「記録召喚者」大谷の「道場破り」

 大谷は大リーグのレジェンド「ベーブ・ルース」以来、投打の二刀流でスーパースター級の才能を誇る貴重な存在だ。これまで数十年から100年以上も破られていなかった記録を数え切れないほど呼び起こし、「道場破り」を続けている。2021年の100安打・100イニング・100奪三振を1890年以来131年ぶりに記録し、2022年には1シーズン2けた勝利と本塁打(15勝・34本塁打)を1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりに達成した。さらに、これだけにとどまらず、15勝・30本塁打と同時に投打とも規定イニングを達成した大リーグ初の選手となった。

 大谷は今年、さらに進化しているようだ。5月26日の先発登板試合で本塁打を含む4安打と四球を記録した。これは、1964年のメル・ストットルマイヤー=当時ニューヨーク・ヤンキース=以来59年ぶりに先発投手として登板した試合で5回出塁したものだ。しかもこの時、本塁打・三塁打・単打・二塁打と、大リーグ史上初の先発投手によるサイクルヒット(hit for the cycle)という記録を打ち立てた。

 大谷は今年、左右の変化幅が大きいスライダーの一種「スイーパー(sweeper)」を武器に、今季序盤に10試合連続2失点以下と相手打線を封じ込めた。これにより、同チームで最高だったノーラン・ライアン=当時:カリフォルニア・エンゼルス、現:ロサンゼルス・エンゼルス=の記録(9試合)も破った。

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