韓国大法院「高大栄・元KBS社長の解任は違法」…文前大統領を相手取り処分取り消し訴訟

 韓国大法院は29日、韓国放送公社(KBS)の高大栄(コ・デヨン)元社長が文在寅(ムン・ジェイン)前大統領を相手取り起こした解任処分取り消し訴訟で、原告勝訴の判決を下した下級審の判決を支持し、上告を棄却した。

 大法院は下級審の判断に重大な法令違反など特別な理由がなければ、別途決定理由を説明することなく、上告を棄却する「審理不続行」とした。

 KBS理事会は2018年1月22日、臨時理事会を開き、KBSの信頼度や影響力の低下などを理由として、高元社長の解任を決議。文前大統領が翌日裁可し、高元社長は任期を10カ月残して解任された。

 高元社長は文前大統領を相手取り、解任処分の取り消しを求めて提訴したが、一審で敗訴。二審は一審判決を破棄し、文前大統領が高元社長を解任した処分を取り消すとの判決を下した。

 大法院で判決が確定したため、文前大統領が高元社長を解任した処分は取り消される。高元社長の任期は終了しており、復職することはできないが、任期満了までの報酬と損害賠償を請求することは可能とみられる。

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  • 【写真】高大栄・元KBS社長/朝鮮DB

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