「セウォル号報告時間改ざん疑惑」金淇春・元大統領秘書室長の無罪確定

 2014年のセウォル号事故当日、朴槿恵(パク・クンヘ)元大統領が報告を受けた時間を事後に改ざんしたとして起訴された金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長の無罪が確定した。

 韓国大法院2部は29日、検察の上告を棄却。虚偽公文書作成および行使の罪で起訴された金元秘書室長に無罪を言い渡した差し戻し二審判決が確定した。

 キム元室長はセウォル号事故が起きた14年4月16日、朴元大統領が電話で初めて報告を受けた時間、リアルタイムで報告を受けていたかどうかなどについて、事実と異なる資料を国会に提出したとして、18年3月に起訴された。

 一、二審はいずれも国会答弁書面が虚偽公文書だと認定し、懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。

 しかし、大法院は答弁書のうち事実関係を記述した部分は虚偽とは言えず、残りは意見にすぎないとし、昨年8月に無罪の趣旨で審理を差し戻した。

 差し戻し審は大法院の判断に沿い、金元秘書室長に無罪を言い渡した。検察は再度上告したが、大法院は今回、差し戻し審の判決には問題がないと判断。検察の上告を棄却した。

チ・ジョンヨン記者

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