チャイコフスキー国際コンクール 韓国人3人がバイオリン・チェロ・声楽部門で優勝

チャイコフスキー国際コンクール 韓国人3人がバイオリン・チェロ・声楽部門で優勝

 6月30日(韓国時間)にロシアで開催されたチャイコフスキー国際コンクールで、キム・ゲヒさんがバイオリン部門、イ・ヨンウンさんがチェロ部門、テナーのソン・ジフンさんが声楽部門でそれぞれ優勝した。韓国の演奏者がバイオリンやチェロなどの同コンクール器楽部門で優勝したのは今回が初めてだ。

【写真】ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール、歴代最年少で優勝したイム・ユンチャン

 1958年に創設されたチャイコフスキー国際コンクールは、エリザベート王妃国際音楽コンクール、ショパン国際ピアノコンクールと共に「世界三大音楽コンクール」と呼ばれるほど権威ある大会だ。冷戦時代の1974年、現在は指揮者としても世界的に有名な鄭明勲(チョン・ミョンフン)氏がピアノ部門で2位に入賞し、帰国時にはソウル市庁まで車のパレードが行われたことでもよく知られている。

 しかし、昨年のロシアによるウクライナ侵攻以降、同コンクールは国連教育科学文化機関(ユネスコ)傘下の国際音楽コンクール世界連盟(WFIMC)から除名された。WFIMCはこの時、「ウクライナで野蛮な戦争と残酷行為を犯しているロシア政府が財政的に支援し、宣伝の手段として利用している大会を支持したり、会員としておいたりすることはできない」とコメントした。このため、韓国政府も今年1月、兵役特例の恩恵を与える国際コンクールのリストから同コンクールを除外した。今年の大会も指揮者ヴァレリー・ゲルギエフ氏(大会組織委員長)やピアニストのデニス・マツーエフ(ピアノ部門審査委員)など親プーチン系音楽家が主導した。

キム・ソンヒョン文化専門記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • チャイコフスキー国際コンクール 韓国人3人がバイオリン・チェロ・声楽部門で優勝

right

あわせて読みたい