外国人も通報しやすく 英語・中国語の通訳配置=韓国警察

【ソウル聯合ニュース】韓国警察庁は2日、外国人が112番通報(日本の110番通報に相当)をしやすくするための通訳サービスを3日から実施すると発表した。

 ソウル警察庁の112総合状況室に英語と中国語の専門通訳員を2人ずつ配置し、外国人からの通報に対応する。

 通訳サービスの実施は昨年10月末に起きた梨泰院の雑踏事故を受けた措置という。雑踏事故の犠牲者159人のうち外国人は26人だった。事故発生の直前までに警察に寄せられた112番通報は93件あったが、外国人からの通報は1件もなかった。韓国語が不自由なことから通報をためらったためとみられる。

 警察によると、韓国観光公社が提供する通訳サービスを通じた112番通報の場合、受理するまでにかかった時間は平均6分13秒だった。警察は通報を受ける112総合状況室に専門の外国人通訳員を配置するようシステムを改善。先月に1カ月間、テスト運用した結果、受理するのにかかった時間は平均3分52秒で2分以上短縮したという。

 警察庁は「専門通訳員が対応して迅速に警察官の助けを受けられるので、ためらわずに通報してほしい」と呼びかけている。

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