中国、半導体原材料ガリウム・ゲルマニウムの輸出を制限

中国、半導体原材料ガリウム・ゲルマニウムの輸出を制限

 中国が半導体や太陽電池パネルなどの原料として使われるガリウム、ゲルマニウムへの輸出を制限する。中国を標的にした米国の半導体輸出規制強化に対抗する意味合いがあると受け止められている。

 ブルームバーグ電によると、中国商務省は3日の声明を通じ、8月1日からガリウム、ゲルマニウムとその化合物が輸出規制対象に含まれると発表した。輸出には商務省の許可を得なければならず、輸出企業は海外のバイヤーに関する詳細事項を報告しなければならないとした。商務省は「(今回の)輸出規制措置が国家安全保障と中国の国益に役立つ」とし、「必要であれば、輸出許可を国務院(内閣)が検討する可能性もある」と説明した。

 ガリウムとゲルマニウムはコンピューターチップだけでなく、太陽電池パネル、レーザーなどさまざまな分野で広く使われている主な原材料だ。中国はガリウム、ゲルマニウムを含む20の原材料の主要生産国となっている。ブルームバーグ電は「中国の今回の決定は産業、軍事力に必要な技術を規制する世界規模の戦争の一環だ。米中の戦略的ライバル関係は悪化するとみられる」と指摘した。

キム・ジウォン記者

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