政府・軍主要施設守る 対ドローン防衛システム導入へ=韓国軍

【ソウル聯合ニュース】韓国の防衛事業庁は6日、北朝鮮の無人機(ドローン)による攻撃から政府や軍の主要施設を防御するシステム導入に向けた入札を来月8日まで実施すると発表した。

 事業規模は総額485億5000万ウォン(約54億円)で陸・海・空軍の主要施設と政府機関を狙った敵の無人機攻撃を防御するためのものという。

 韓国軍が主要施設の防衛のため対ドローンシステムを導入するのは今回が初めて。

 昨年末に北朝鮮の無人機が韓国の領空を侵犯した際、十分な対応を取ることができなかった韓国軍は、民間への被害を最小限に留めつつ、敵のドローンを攻撃するためのシステムを早期に確保すると尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に報告していた。

 無人機への対応には破壊する「ハードキル」と無力化する「ソフトキル」があるが、今回導入を進めるのは「ソフトキル」方式という。防衛事業庁は小型ドローンを探知・識別した後、電波妨害によって無力化する防衛システムと説明した。

 同庁が先月30日に開催した事業説明会には、電波妨害方式の対ドローン防衛システムを研究してきた国内企業が参加し、大きな関心を示したという。

 昨年末に北朝鮮の無人機5機が韓国領空を侵犯した際、韓国軍は戦闘機や攻撃ヘリコプター、軽攻撃機を出撃させ、攻撃ヘリが100発の射撃を行ったが無人機の撃墜には失敗した。

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