(アンカー)
早朝、江原道江陵市内で、海の近くに駐車していた乗用車が海に転落しました。水圧で車のドアが開かず、中に乗っていた人は身動きも取れないまま閉じ込められていましたが、事故を目撃した市民が力を合わせて救助しました。
イ・スンフン記者が当時の状況を取材しました。
(記者リポート) 海に落ちた白い乗用車がほぼ海中に沈みかけています。 車に乗っていた人は強い水圧でドアを開けられず、脱出できない状況です。
そうした中、1人の漁業従事者が船を乗用車に近づけ、鉤(かぎ=金属の道具)で車のドアを開け、水中ではもう1人の男性が閉じ込められていたドライバーを救助しました。
今朝6時ごろ、江陵市の深谷港近くに駐車していた車が海に落ちました。
運転席には50代のAさんが座っていました。
事故を目撃したシム・ヨンテクさんは救命胴衣を持って、ためらうことなく海に飛び込みました。
(シム・ヨンテクさん /江原道江陵市)
「ドン」と大きな音がして、そのまま車が落ちました。すぐに119番に通報して、「早く海に入って助けなければ」と気持ちが焦って…
里長(日本の村長に当たる)のホン・シホさんも事故の知らせを聞くやいなや漁船に乗って現場に駆けつけました。
事故を目撃してからドライバーを救助するまで、時間にして10分もかかりませんでした。
(ホン・シホさん /江原道江陵市)
「シムさんは水の中で、私は船の上から鉤でドアを引っ張りながら開けて…」
勇敢な市民の冷静で迅速な行動が大切な命を救いました。
TV朝鮮のイ・スンフンがお伝えしました。
(2023年7月12日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)