「1回の食事でチャジャン麺430皿分決済」 韓国公共放送局KBS労組、理事長のカード不正使用を指摘

「1回の食事でチャジャン麺430皿分決済」 韓国公共放送局KBS労組、理事長のカード不正使用を指摘

 韓国の公共放送KBS(韓国放送公社)の南永振(ナム・ヨンジン)理事長が公用クレジットカードを不正に使用したと疑われる状況が確認されたとして、労組が辞任を要求した。

【参考画像】チャジャン麺(ジャージャー麺)

 KBS労働組合は12日、緊急声明を通じ、南理事長が2021年から今年まで、年末と年初にある農業法人から未確認の商品数百万ウォン相当を公用クレジットカード購入していたほか、同じ地域の別の業者からも数十万ウォン相当の品目不明の商品を購入していたと指摘した。

 その上で、購入先の業者は南理事長の実家(忠清北道永同郡)からわずか数キロ離れた場所に位置しており、同じ地域への支出が繰り返されていることから不正使用の疑いを持たざるを得ないとした。

 また、南理事長が同じ期間に公用クレジットカードを使い、中華料理店で数回にわたり、食事1回当たり150万~300万ウォン(約16万~32万円)もの食事代を支出したとし、「チャジャン麺(韓国式の炸醤麺)430杯に相当する会社資金が1日で支出されたことは赤字と財政危機に直面する状況で非常に不適切だ」と指摘した。

 その上で、「南理事長は既に受信料分離徴収という大きな危機を呼び、公共放送の死を促した責任で辞任して当たり前だ」とし、「カード関連疑惑を明らかにし辞任せよ」と要求した。

 南理事長は、労組が主張した「品目不明の商品」は全て「干し柿」だと説明した。

 南理事長は「理事長として、業務関連で一年間苦労した人への贈答は道理だと思う」とし、「悩んだ末に私が以前贈られたことがある故郷忠清北道永同郡の特産品である干し柿が適切だと考え、価格3万3000ウォンの箱入り干し柿を理事と理事会事務局職員ら20人に送り、66万ウォンを21年12月28日決済した」と説明した。

 中華料理店での支出内訳については、KBSが所在するソウル・汝矣島の中華料理店で22年10月26日に155万9000ウォン、同年12月28日に283万ウォンを決済したことを明らかにした。そのうち10月26日は定期理事会後に執行部と共に約20人が参加した夕食のために決済したものであり、12月28日は理事会、執行機関、センター長、関係職員が出席した忘年会で使ったもので、約30人が参加したと説明した。

 南理事長はまた、「21年8月以降、業務推進費執行率は21年中が38.3%、22年が63.8%だった」とし、「KBS労組が既に全て公開された内容をあたかも新しく暴いたかのように装ったことに遺憾を表明する。KBS労組は公共放送が危機に直面したこの時期に不必要な疑惑を提起するのではなく、公共放送制度を守ることに全力を尽くしてもらいたい」と主張した。

チェ・スヨン記者

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