チョ・グク元法相「娘の経歴詐称の共犯ではない」 控訴審初公判で起訴事実を全て否認

チョ・グク元法相「娘の経歴詐称の共犯ではない」 控訴審初公判で起訴事実を全て否認

 韓国検察がチョ・グク元法務部長官の娘チョ・ミン氏を入試不正疑惑で起訴するか否か検討を進める中、共犯として起訴された父親のチョ元長官が控訴審初公判で娘の経歴詐称を含め、起訴事実を全てを否認した。

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 これに先立ち、検察はチョ元長官の控訴審での立場変化とチョ・ミン氏の取り調べ内容に基づき、起訴するかどうかを判断するとしていたが、チョ元長官が一審で有罪となった入試不正疑惑を再度否認したことで、チョ・ミン氏の起訴判断にどんな影響を及ぼすかが注目される。

 チョ元長官は17日、ソウル高裁で開かれた控訴審の初公判に被告として出廷した。チョ元長官は一審で子女の入試不正などで懲役2年、追徴金600万ウォン(約65万8000円)の判決を受けた。共犯として起訴された妻のチョン・ギョンシム氏も共に出廷した。

 チョ元長官は弁護人を通じ、ソウル大医学部の入試に提出された娘の檀国大、公州大での体験活動確認書などの書類と経歴が虚偽だとは知らなかったとし、一審での主張を繰り返した。弁護人は「仕事に従事し、盛んに社会活動を行っていたチョ元長官は、娘がいつどこでどんな体験学習をしたのか知るのは困難だ」とし、「娘が大学生だった当時は学校の近くで一人暮らししており、同居することもなかった」とした。

 弁護人はまた、娘の入試書類に一部誇張があったとしても、業務妨害罪を適用できないと主張した。体験活動確認書やインターンシップ経歴は当時ありふれたもので、他の受験生も入試のために誇張した経歴を提出していたとの主張だ。弁護人は「特定人物の経歴だけを切り離し、顕微鏡で検証した後、虚偽が少しでもあれば業務妨害として処罰することが正しいかは疑問だ」とした。同時に「社会的批判と道義的責任は甘んじて受ける」とし、「夫、父親という理由により、身に覚えがないことに責任を負えというのは事実上の連座制だ」と主張した。

 これは一審が「チョ元長官は娘の入試書類と経歴の虚偽・偽造の事実を認識しており、妻・娘と業務妨害の犯行を共謀した」と認定したことに反する。チョ・ミン氏は最近、高麗大と釜山大医学専門大学院の入学取り消し処分に対する訴訟を取り下げ、「自分を顧みながら、長く熟慮して決定したことだ」と述べた。ところが、チョ元長官の法廷での立場は変わらなかった。

 検察は最近、チョ・ミン氏を起訴するかどうかについて、「共犯であるチョ元長官らの立場変化も確認する必要がある」と表明した経緯がある。検察は14日にはチョ・ミン氏に被疑者として出頭を求めて取り調べた。しかし、チョ元長官が一審判決の内容を全面否認し、再びボールは検察側に打ち返された。チョ・ミン氏の入試不正疑惑の公訴時効は8月26日だ。

 一方、チョ元長官は後半で裁判長が職業を尋ねると「作家」と答えた。ソウル大は6月13日、チョ元長官を教授職から免職とした。

パン・グクリョル記者

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