ソウル雑踏事故巡る行政安全相の弾劾判断 25日に判決=韓国憲法裁

【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所は20日、159人が死亡したソウル・梨泰院の雑踏事故の責任を問われ国会で弾劾訴追案が可決された李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官の審理の結果を25日午後に判決を言い渡すと発表した。

 憲法裁関係者は「国家的に重大な事案であることを考慮し迅速な審理を進め、期日を定めた」と説明した。

 李氏の弾劾訴追案が国会で可決されてから167日での宣告となる。弾劾訴追案は最大野党「共に民主党」など野党3党が共同提出。2月8日の国会本会議で無記名による投票が行われ、賛成多数で可決された。

 争点は李氏が▼事故を予防する義務を果たしたか▼事故後に取った対応は適切だったか▼同部長官として国家公務員法が定める誠実であり品位を維持する義務を守ったのか――に絞られる。

 憲法裁が弾劾を妥当と判断すれば、李氏は直ちに罷免される。事故対応を巡る政治的責任を認めたことになり、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の国政運営にも影響が避けられないとみられる。

 弾劾が棄却されれば、李氏は職務に復帰し、共に民主党など野党は「無理な弾劾を推進した」との非難を受ける可能性もある。

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