女性教諭に殴る蹴るの暴行、小6男子児童に転校処分 /ソウル

教室で教師に向かって暴言・暴力
厳罰を求める嘆願書約2000枚

 ソウル市陽川区のある公立小学校で女性教諭が6年生男子児童に暴力を振るわれた事件について、該当児童に転校処分が下された。小中学校は関連法で義務教育と規定されており、事実上退学処分が不可能となっている。このため、小中学生にとっては転校が最も重い処分となる。ソウル市教育庁などが20日に発表した。

【写真】暴行を受けた女性教諭の生々しい傷跡

 発表によると、同区内のある小学校は19日、教権保護委員会を開き、暴力を振るった6年生男子児童に対し転校を決めたとのことだ。

 学校と市・道教育庁が開催する教権保護委員会は、教諭の教育活動を侵害した児童を対象に▲学校奉仕 ▲社会奉仕 ▲特別教育 ▲出席停止 ▲学級交替 ▲転校 ▲退学(小中学校は義務教育のため事実上不可能)という7種類の処分ができることになっている。

 この男子児童は先月30日、担任の女性教諭に向かって暴言を浴びせ、顔と体を殴りつけたり、足で蹴ったりしていたことが分かった。男子児童は情緒・行動障害がある児童で、特別支援学級の授業を受けていたとのことだ。

 今回の事件は、女性教諭が小学校教員向けのインターネット・コミュニティー・サイトに自身の被害について投稿して明らかになった。女性教諭は投稿文に「教権保護委員会は早くても2週間後に開かれるため、訴訟をすることに決めた」「その児童に『あなたが間違っているのは明白だ』ということを分からせたいので、厳罰を求める嘆願書をお願いします」と書いた。

 女性教諭の法律代理人側は「男子児童の厳罰を促す教諭たちの嘆願書は、教権保護委員会が開かれる直前までにオンライン・オフラインを通じ約2000枚に達した」と明らかにした。

イ・イナ記者

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  • ▲イラスト=ソン・ミンギュン

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