北朝鮮の輸出品目トップはかつら・つけまつげ 中国向け急増

【瀋陽聯合ニュース】今年上半期(1~6月)に北朝鮮製のかつらとつけまつげの中国への輸出が急増し、北朝鮮の輸出品目1位に浮上したことが21日、分かった。

中国税関総署の資料によると、上半期の北朝鮮製かつら・つけまつげの中国への輸出額は7636万7516ドル(約107億円)で、前年同期に比べ188倍増加した。上半期の北朝鮮の対中輸出額(1億3500万ドル)の56.6%を占めた。

 大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が前日発表した報告書によると、北朝鮮の昨年の貿易額15億8561万ドルのうち中国との貿易額が96.7%を占めた。

 昨年上半期まで微々たる水準だったかつら・つけまつげの輸出額は、中国との貨物列車の運行再開直後の昨年10月に182万6000ドルを記録し、同12月には890万ドルに急増した。今年に入ってからも増え続け4月には前月比165%増の2305万3000ドルとなった。中国当局の規制で5月は前月比32%減少したが、6月は増加に転じ、1874万9800ドルだった。

 国連安全保障理事会の制裁で、伝統的な主力輸出品目だった石炭、鉄鉱石などの地下資源、農水産物の輸出が厳しくなった北朝鮮は昨年下半期(7~12月)から中国内で需要が急増したかつらとつけまつげの加工貿易に力を注いできた。

 一方、深刻な食糧難に直面した北朝鮮は今年上半期に中国から5339万1616ドル規模のコメと稲を輸入した。輸入額は前年同期の50万4240ドルより105倍増加した。特に今年3月のコメと稲の輸入額は2176万1414ドルに達し、前月比175%増加した。4月は同73%減の585万3353ドル、5月は713万5798ドル、6月は637万9251ドルだった。

 北朝鮮が昨年下半期からコメと稲を大量に輸入した結果、食糧難が緩和し、輸入品目が食用油、衣類などの生活必需品、建築資材など多角化したとの見方も出ている。

 今年上半期の中朝貿易額は10億5575万ドルで、前年同期比211%増加し、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年上半期の84%の水準まで回復した。このうち北朝鮮の輸入額は9億2074万ドルで同204%増加した。19年上半期の80%の水準。輸出はかつら・つけまつげの輸出好調に伴い同275%増の1億3500万ドルを記録した。19年上半期に比べ24.6%増加した。

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