14人死亡の地下道浸水事故 警察官6人の捜査を検察に依頼=韓国政府

【ソウル聯合ニュース】韓国政府の国務調整室は21日、中部の忠清北道・清州で起きた地下車道の浸水事故に関し、犯罪の疑いがあるとして警察官6人の捜査を大検察庁(最高検)に依頼した。

 国務調整室は、事故原因の究明に向けた監察の結果、警察の112番通報(日本の110番通報に相当)の処理過程で重大な過ちを発見したとし、事故発生後に警察が対応に関して首相室に虚偽の報告も行ったと捜査依頼の理由を説明した。警察が事故発生の1時間前に地下車道の緊急通行規制を求める112番通報を受けていながら何の措置も取らなかったことを指摘したものとみられる。

 また、警察は付近の別の事故現場に出動したため地下車道の事故への対応が不十分だったと説明したが、こうした釈明が虚偽だった疑いもあるという。

 国務調整室は、警察の捜査本部が警察官を捜査すればその結果について国民の信頼を得られないと判断し、検察に捜査を依頼したと説明した。

 この事故は今月15日に起きた。大雨により堤防が決壊して川の水が地下車道に流れ込み、バスや乗用車など17台が浸水。14人が死亡し、10人が負傷した。

 国務調整室は17日、「国民の大切な命を守れなかった原因を究明する」として監察に着手していた。

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