共に民主党の福島汚染水巡るデマの寿命は最長で残り9カ月【コラム】

来年4月の総選挙が終われば
共に民主党議員は誰も
「怖いうわさ」を口にしなくなるはず
そんなことあったっけと言わんばかりに
刺し身も食べるはず
狂牛病で大騒ぎした時のように

 大騒ぎとなった狂牛病も結局、真実を取り戻した。福島にまつわる「怖いうわさ」も当然その道を進むほかない。2011年の福島原発事故当時、放射性物質が現在の2-3万倍にもなる汚染水がそのまま海に流れ込んだにもかかわらず、12年が過ぎた現在まで韓国の海には何の異変も起きていない。福島での放流が民主党の主張通り「核テロ」ならば、そのテロの最初の犠牲者は他でもない1億2000万人だ。日本人が自爆するほどばかな国民だろうか。狂牛病、海軍哨戒艦「天安」事件、旅客船「セウォル号」沈没事故、THAAD(高高度防衛ミサイル)などにまつわる「怖いうわさ」を経て、韓国国民は学習効果を持つようになった。ハロウィーン大惨事における「怖いうわさ」も成功しなかった。狂牛病、天安艦、セウォル号の際は知識人の中にも「怖いうわさ」に巻き込まれた人が多かったが、福島問題ではそのような人はほとんどいない。これから福島放流を始めた後、韓国近海の放射能数値を周期的に調査して発表すれば、「怖いうわさ」は自然と消滅するだろう。残念なのは、その間に韓国水産業界が大打撃を受けるということだ。日本のことであるにもかかわらず、「怖いうわさ」も私たちがつくり、被害も私たちが受けている。

 空いた口がふさがらない出来事に出くわした。ある席で一人の人が福島からの放流水が韓半島近海にすぐ到着すると熱弁をふるったが、実は福島が韓国の東海側ではなく太平洋側にあるということを知らなかった。韓国メディアは連日福島問題を報道しているが、いざ日本のマスコミではそれほど報道されていない。福島での放流は日本の海(太平洋側)で行われるが、その水産物を毎日食べて暮らす日本人よりも、その海の反対側に位置する韓国人の方がずっと騒いでいる。

 狂牛病でのデモを主導した一人は当時、デモ団体での内部会議の際に「狂牛病ファクトについては一度も議論しなかった」と打ち明けた。「国民が皆死ぬ」というチラシをまき散らしながら、本当なのか一度も議論しなかったというのだ。ひたすら政治的に利用することばかりを考えた結果だという。

 そこで一つ予測してみた。今、民主党は国民が放射線を浴びた水産物を食べて大変なことになるかのように主張しているが、来年4月の総選挙さえ終わってしまえば民主党の誰もがその主張を継続しなくなるだろう。民主党が勝っても負けても選挙さえ終われば、民主党の人々もそんなことあったかしらと言わんばかりに刺し身を食べることだろう。彼らの中で、米国産牛肉だからといって食べないという人は見たことがない。水産業界における忍耐は今後数カ月間、どんなに長くても来年4月の総選挙までというわけだ。ところが、来年4月の総選挙までは9カ月も残されている。これは長過ぎる。意識的にでもいいから、水産物をもっと食べるべきだ。

楊相勲(ヤン・サンフン)主筆

【写真】李舜臣の銅像に上ってデモを行う民主労総のメンバーら

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  • ▲7月5日午後、ソウル市銅雀区鷺梁津にある水産市場で店主たちが客を待っている。/聯合ニュース

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