【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所は２５日、１５９人が死亡したソウル・梨泰院の雑踏事故の責任を問われ国会で弾劾訴追案が可決された李祥敏（イ・サンミン）行政安全部長官に対し罷免の是非の判断を下す。
李氏の弾劾訴追案は最大野党「共に民主党」など野党３党が共同提出。国会は２月８日、同案を賛成多数で可決した。
争点は李氏が▼事故を予防する義務を果たしたか▼事故後に取った対応は適切だったか▼同部長官として国家公務員法が定める誠実さと品位維持の義務を守ったか――に絞られる。
憲法裁が弾劾を妥当と判断すれば、李氏は直ちに罷免される。事故対応を巡る政治的責任を認めたことになり、尹錫悦（ユン・ソクヨル）政権の国政運営にも影響が避けられないとみられる。
弾劾が棄却されれば、李氏は職務に復帰し、共に民主党など野党は「無理な弾劾を推進した」との非難を受ける可能性もある。