ソウル雑踏事故 行政安全相の弾劾訴追を棄却=韓国憲法裁

【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所は25日、日本人2人を含む159人が死亡した昨年10月のソウル・梨泰院の雑踏事故の責任を問われた李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官の弾劾訴追を棄却した。憲法裁判官9人の全員一致の判断。

 憲法裁は李氏について、「災難(災害)安全法や国家公務員法に違反し、国民を守る憲法上の義務を果たさなかったとはいえない」と判断。「惨事の原因などに関する発言は国民の誤解を招く余地があり不適切」としながらも、「発言で罷免を正当化できるほど災難安全管理の行政機能が傷つけられたとは断定し難い」と説明した。

 韓国で閣僚の弾劾審理が行われるのは初めて。国会は2月8日、李氏の弾劾訴追案を可決していた。

 職務が停止されていた李氏は行政安全部長官に復帰する。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい