韓国大統領室「巨大野党が弾劾訴追権乱用」 行政安全相の弾劾棄却受け

【ソウル聯合ニュース】韓国大統領室の高官は25日、憲法裁判所が李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官の弾劾訴追を棄却したことに関し、「巨大野党による弾劾訴追権の乱用は国民の厳しい審判を受けることになるだろう」と聯合ニュースに語った。

 同高官は、弾劾訴追制は自由民主主義憲法の秩序を守るための制度だが、李氏に対する弾劾訴追は目的と要件に合っていない「反憲法的な振る舞い」だと批判した。

 国会は今年2月、159人が死亡した昨年10月のソウル・梨泰院での雑踏事故の責任を問い、警察を所管する李氏の弾劾訴追案を可決していた。国会では革新系最大野党「共に民主党」が過半数の議席を握っている。

 憲法裁は25日、李氏が「災難(災害)安全法や国家公務員法に違反し、国民を守る憲法上の義務を果たさなかったとはいえない」と判断し、弾劾訴追を棄却した。職務が停止されていた李氏は行政安全部長官に復帰する。

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