現代自動車4-6月売上高42兆ウォン・営業利益4兆ウォン…過去最高業績

 現代自動車は26日、今年第2四半期(4-6月)の売上高が前年同期比17.4%増の42兆2497億ウォン(約4兆6600億円)、営業利益が42.2%増の4兆2379億ウォンだったと発表した。 売上高、営業利益ともに四半期ベースで過去最高だ。

【グラフ】現代自・起亜とトヨタの営業利益比較

 現代自は半導体の低迷に苦しんでいるサムスン電子を抜き、2四半期連続で営業利益が韓国上場企業でトップだった。起亜を含むグループ全体の営業利益はトヨタを抜き、世界2位に浮上するとみられ、企業の収益性を示す営業利益率ではテスラを抜いた。量的にも質的にも好実績を収めた格好だ。

 世界市場で高付加価値モデルの販売が増えたことに加え、有利な為替環境が好業績を後押しした。現代自は第2四半期に8.5%増の105万9713台を売り上げた、特に利益率が高いスポーツタイプ多目的車(SUV)のジェネシスなど高級車の販売が12.7%増えた。第2四半期の平均為替レートは1ドル=1315ウォンで、前年より約4%ウォン安だったことも業績を押し上げた。

 証券業界は27日に業績を発表する起亜も約3兆ウォンの営業利益を上げ、現代自グループ全体で見ると、来月初めに決算発表を行うトヨタを2四半期連続で上回ると見込んでいる。営業利益8兆ウォンを超えるフォルクスワーゲングループに続き世界2位となることが有力だ。

 現代自の第2四半期の業績は、質的にも良好だった。営業利益率は10.0%で、13年第2四半期(10.4%)以来10年ぶりに2桁を記録した。数百万台を販売する大衆車ブランドで2桁台の営業利益率を記録するのは意味は大きい。トヨタをはじめ、フォルクスワーゲン、GMなど世界の大手自動車メーカーは営業利益率が1桁台にとどまっている。これに先立ち、第2四半期決算を発表したテスラも電気自動車(EV)を値下げした影響で営業利益率が9.6%に低下した。現代自動車を営業利益率で上回るのはメルセデス・ベンツとBMWぐらいだ。

 現代自は第2四半期に米国で11.7%増の26万9000台、欧州で9.5%増の16万6000台を売り上げた。苦戦していた中国でも6万台を販売し、前年同期を61.8%上回った。また、SUVの販売割合が21年の47.3%から52.8%に高まり、高級車の販売も増えた。内燃機関車より割高なEVなどのエコカーも48.8%増の19万2000台を売り上げた。

 ただ、下半期の業績については悲観的な見方もある。米国のインフレ抑制法(IRA)などで不利な状況にあるEV販売、ライバル企業による急激なEV転換、為替環境の変動などにより困難に直面する可能性があるとの指摘だ。昨年米国のEV市場で8位に入ったEV6は今年上半期の販売台数が前年同期を33.7%下回る8328台だった。7位だったアイオニック5(1万3692台)も0.4%の販売減だった。一方、ライバルであるフォルクスワーゲンのEV「ID.4」は昨年同期の2.7倍増の1万6448台が売れた。現代自関係者は「利上げとEV市場の競争など経営環境の不確実性に伴う需要減への懸念が依然として存在する」と述べた。

キム・アサ記者

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