金正恩氏 ロシア国防相に新型兵器誇示=展示会で直接紹介

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)は26日、朝鮮戦争の休戦協定締結から70年に合わせた記念式典に出席するため訪朝したロシアのショイグ国防相率いる軍事代表団と兵器展示会を訪れた。朝鮮中央通信が27日、報じた。

 同通信によると、正恩氏はショイグ氏に朝鮮人民軍が保有する戦闘技術機材を紹介し、世界的な武装装備の発展傾向と発展戦略について話を交わした。

 公開された展示会の写真では、米軍の無人機「グローバルホーク」や「プレデター」と類似した形の兵器が確認できる。また、「火星18」などの大陸間弾道ミサイル(ICBM)も展示されている。

 展示会は、北朝鮮が「戦勝節」と呼ぶ朝鮮戦争休戦協定締結日(27日)から70年を迎え、国防省の主催で開かれた。北朝鮮は2021年には「国防発展展覧会」という名称の行事を開催している。

 展示会には強純男(カン・スンナム)国防相をはじめ、金徳訓(キム・ドクフン)首相、趙甬元(チョ・ヨンウォン)党組織書記、崔竜海(チェ・リョンヘ)最高人民会議常任委員長、李炳哲(リ・ビョンチョル)党中央軍事委員会副委員長など党や政府の最高幹部が出席した。

 朝鮮中央通信は、これに先立ち正恩氏がロシア軍事代表団と党中央委員会本部庁舎で面会し、国防安全分野での相互の関心事や国際安全保障環境などについて意見交換したと報じたうえで「意見の一致を見た」と伝えた。

 具体的な内容は公開されていないが、ロシアのウクライナ侵攻などにより激化する韓米日対中朝ロ間の「新冷戦」について意見が交わされたとみられる。

 また、ウクライナ戦争を続けるロシアに対する北朝鮮からの兵器提供について議論した可能性もある。

 ショイグ氏は正恩氏にプーチン大統領の親書を手渡し、正恩氏は謝意を表した。

 ロシアの軍事代表団は今月25日に平壌入りした。 

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