サムスン電子、4-6月は営業利益95%減…下半期で巻き返しを狙う

サムスン電子、4-6月は営業利益95%減…下半期で巻き返しを狙う

 サムスン電子が世界的な景気低迷を受け、4-6月期に半導体部門だけで4兆3600億ウォン(4735億円)の赤字を記録した。その結果、今年上半期の半導体部門の赤字は9兆ウォンに迫った。同社は第3四半期から半導体の減産とDRAMなどメモリー市場回復、新型折り畳み式スマートフォンの発売効果などで業績が大幅に改善すると予想した。

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 サムスン電子は27日、今年第2四半期(4-6月)連結決算を発表し、売上高は前年同期比22.3%減の60兆55億ウォン、営業利益は95.3%減の6685億ウォン、純利益は84.5%減の1兆7236億ウォンだった。これに先立ち、第1四半期(1-3月)には営業利益が6402億ウォンとなり、09年第1四半期(5900億ウォン)以降14年ぶりに1兆ウォンを下回っていた。第2四半期の営業利益はさらに減少するとの予想もあったが、前四半期比では4.4%の増益だった。

 最悪の業績不振を回避できたのは、半導体の赤字幅が第1四半期(4兆5800億ウォン)よりも小幅ながら縮小したためだ。次世代DRAMであるDDR5と高帯域幅メモリー(HBM)など高付加価値製品の出荷が増えたことがプラス材料となった。下半期以降は半導体の減産効果が表れ、実績改善が本格化する見通しだ。スマートフォン事業部は年明けに発売したギャラクシーS23シリーズの新製品効果が薄らぎ、営業利益が前四半期を1兆ウォン近く下回る3兆400億ウォンと低迷した。同社は第2四半期に7兆2000億ウォンの研究開発(R&D)投資を行った。業績悪化の中でも、未来技術に攻撃的な投資を続けた格好だ。

崔仁準(チェ・インジュン)記者

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