北朝鮮の軍事パレード 最新無人機やICBM「火星18」登場

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は27日夜、「戦勝節」と呼ぶ朝鮮戦争休戦協定締結日の70周年を記念する閲兵式(軍事パレード)を平壌の金日成広場で開催した。パレードには最新の無人機や大陸間弾道ミサイル(ICBM)などが登場した。

 北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、「新たに開発・生産され、わが空軍に装備されることになる戦略無人偵察機と多目的の攻撃型無人機が閲兵広場の上空を旋回し、示威飛行した」と伝えた。

 これらの無人機は、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が、「戦勝節」に合わせて訪朝したロシアのショイグ国防相と共に26日に訪れた「武装装備展示会」の会場で初めて公開された。米軍の高高度無人偵察機RQ4(グローバルホーク)と、高い攻撃能力を持つ米無人機MQ9(リーパー)に似ている。  

 閲兵式の最後を飾ったのはICBMだった。固体燃料型の最新ICBM「火星18」がミサイル総局第2赤旗中隊と共に登場した。朝鮮中央通信は「敵対勢力の反共和国(北朝鮮)核戦争威嚇と挑発的な侵略行為を徹底的に抑止、圧倒的に対応し、わが国家の安全を頼もしく守護する共和国戦略武力の最も強力な核心主力手段」と紹介した。

 火星18が登場するまで北朝鮮の最強ミサイルとされた液体燃料型ICBM「火星17」も、移動式発射台に搭載されて後に続いた。朝鮮中央通信は「帝国主義の暴政を終わらせ人類の未来を救うことができる強大な国家と人民の絶対的な力の実体、正義と平和守護の宝剣であるわが戦略武力の位相を体現した大陸間弾道ミサイル」と説明した。

 他にもタンク装甲師団、機械化歩兵師団、飛行縦隊、砲兵縦隊などが行進に参加した。

 北朝鮮は2月8日、朝鮮人民軍の正規軍創設を祝う「建軍節」75周年の閲兵式で火星18を初披露した。今回の閲兵式では、前日の武器展示会で初公開した兵器以外に、新兵器は登場しなかったようだ。

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