共に民主・李在明代表関連の事件で絶えない「司法妨害」【7月28日社説】

 李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事がサンバンウルによる対北朝鮮送金事件に関連し、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表が事件に介入したと検察に陳述した後、民主党の司法妨害は度が過ぎている。李華泳元副知事は2019年、サンバンウルが当時京畿道知事だった李在明代表の訪朝費用を含む800万ドル(約11億1400万円)を北朝鮮に不法送金するのに関与したとして起訴された。李華泳元副知事は最近、対北朝鮮送金について李在明代表に報告したと供述した。それが事実とすれば、李代表には重刑が求刑される第三者供賄容疑が浮上する。

 すると元法務部長官の朴範界(パク・ポムゲ)議員らが水原地検を訪れ、「検察は圧迫と懐柔を中断せよ」と座り込みを行った。李華泳元副知事に対する特別面会も申請した。金銭と手紙を送り、李華泳元副知事に供述を変えさせる運動も行っている。李華泳元副知事の妻が法廷で夫に「しっかりしろ」と叫ぶ異例の場面もあった。いずれも李華泳元副知事を心理的に圧迫する狙いがありそうだ。

 李在明代表に関する事件で司法妨害はこれにとどまらない。李代表の側近である金湧(キム・ヨン)元民主研究院副院長は、昨年の大統領選で城南市大庄洞開発の関係者から違法な党内選挙資金8億ウォンを受け取ったとして起訴された。 金氏は不法な資金は受け取っていないとし、2021年5月に自分の行動記録を改ざんしたアリバイを提示したが、検察の車両照会で虚偽が判明した。これに先立ち、裁判所は金氏が立てた証人にアリバイ確認目的で携帯電話の提出を求めたが、「携帯電話が突然なくなった」として提出に応じなかった。証拠の改ざんと隠滅は代表的な司法妨害だ。

 李在明代表の側近だった城南都市開発公社のユ・ドンギュ元企画本部長に「監視用」弁護士が付いていた事実も明らかになっている。ユ元本部長は昨年、自身が逮捕された後、「京畿道知事・李在明を守る汎国民対策委員会」で活動したK弁護士らが訪ねてきて弁護すると言われたとし、ユ元本部長は自分を監視しに来たものだと明らかにした。弁護士らが民主党議員との電話で捜査状況を漏らしたことも裁判で明らかになった。故キム・ムンギ城南都市開発公社開発事業第1処長にも監視用弁護士を付けた疑惑が指摘されている。

 司法妨害は法治の正義実現を阻む深刻な問題だ。一般人は司法妨害など夢にも考えられない。とりわけ大統領選に出馬した李在明代表に関連する事件で司法妨害が絶えないのはなぜなのか。後進国でしか見られないことが相次いで起きている。

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  • ▲水原地検を抗議訪問した共に民主議員ら。左から金勝源(キム・スンウォン)法律委員長、朱哲鉉(チュ・チョルヒョン)人権委員長、朴範界・政治弾圧対策委員長、閔炯培(ミン・ヒョンベ)人権委常任顧問/24日、ニュース1

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