勤務時間中にソウル江南で買春行為…韓国地裁の裁判官を摘発【独自】

ソウル出張中にスマホの出会い系アプリを利用

勤務時間中にソウル江南で買春行為…韓国地裁の裁判官を摘発【独自】

 地方のある裁判所に勤務する現職の判事が平日白昼、ソウル江南のあるホテルで買春を行った容疑で警察に摘発されていたことが28日までにわかった。この判事はソウル出張中に「出会いアプリ」を使って買春を行ったと陳述している。平日の勤務中に買春を行ったことになる。

 本紙が警察や法律関係者に取材したところ、この判事(42)は先月22日午後4時頃、ソウル市江南区テヘラン路のあるホテルで女性に現金を渡して買春を行う「条件出会い式性売買」を行った疑いがある。判事は出会い系アプリのチャットルームで知り合った30代半ばの女性に15万ウォン(約1万7000円)を支払い、江南のホテルに入ったことが取り調べで明らかになった。

 判事は現在地方のある裁判所に勤務しており、買春を行った当日は業務のためソウルに出張中だったという。

 警察は当時「江南のホテルで午後の時間帯に売買春が数多く行われている」との情報を受け周辺を捜索中で、今回の事件も捜索中の警察官に摘発された。警察は判事が去った後の午後6時頃、ホテルの部屋で相手の女性を現行犯で逮捕し、直ちに判事の身元を特定した。判事は警察での聴取で自らが判事であることを認めたという。警察は判事を「厳重処分」付きで書類送検した。

 判事は現在所属する裁判所で性犯罪関連の判決にも関与してきた。判事が所属する裁判所は昨年初め、一審で数カ月の懲役刑と執行猶予2年の判決を受けた性売買あっせん業者の控訴を棄却した。当時裁判長は一審判決について「罪が重く判決は不当とは言えない」と判断した。

 判事は過去に裁判所で刑事事件を担当し、性犯罪事件の審議に加わったこともあるという。当時判事は、児童ポルノ映像販売者との性的関係を理由に女性を脅迫した男に対し、懲役4-5年の重い判決を下していたことも分かった。

 判事が所属する裁判所は「判事が事件当時有給を取っていたかどうかや、判事の立場などは、明かすことはできない」としてコメントを避けた。

 法律に詳しい専門家は判事による出会いアプリを使った買春行為について「平日の勤務時間中に行われたことは衝撃的」「裁判所の綱紀廃弛だ」と指摘する。

 高い道徳性が求められる判事による買春行為は異例だ。判事が買春などで摘発される事例は7年前の2016年にもあった。当時は別の判事が退勤後にソウル江南区のあるオフィステルで買春を行い、警察に摘発され減給3カ月の懲戒処分を受けた。この判事は当時、酒を飲んだ後にビラを見て電話をかけ、買春に及んだと陳述した。

キム・スギョン記者、パン・ククリョル記者

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