日本の防衛白書、今年も独島領有権を主張

韓国政府は日本の総括公使代理を呼んで抗議

 韓国政府は28日、日本が今年の防衛白書で独島領有権を再び主張したことに対し、直ちに撤回を要求した。日本は19年連続で独島領有権の主張を繰り返している。

 韓国外交部(省に相当、以下同じ)の徐旻廷(ソ・ミンジョン)アジア太平洋局長は同日午前、在韓日本大使館の総括公使代理を務める山本文土・政務公使を同部庁舎に呼んで抗議した。韓国では外交使節を駐在国政府が呼んで自分たちの考えを伝えることを招致と言う。現在、日本大使館の総括公使が韓国にいないため、外交部は政務公使を総括公使の代理として招致した。

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 韓国外交部は論評で「(韓国)政府は日本政府による不当な主張が大韓民国固有の領土である独島に対するわが国の主権にいかなる影響も及ぼし得ないことを改めて明確にした」「独島に対する日本のいかなる挑発に対しても断固として対応する」との立場を示した。その上で「日本政府は、独島に対する不当な主張を繰り返すことは未来志向的な韓日関係構築に何のプラスにもならない点を明確に自覚すべきだ」とも指摘した。

 韓国国防部も同日、在韓日本大使館の兵藤浩太郎・防衛駐在官を呼んで抗議した。国防部の李承範(イ・スンボム)国際政策官は「独島の領有権を毀損(きそん)しようとするいかなる試みにも断固対応する」と述べた。

 日本政府は同日、岸田文雄首相主催で閣議を開き、その場で2023年度防衛白書について報告を受けた。日本は防衛白書に「わが国(日本)固有の領土である北方領土と竹島(日本が主張する独島の名称)の領土問題が依然として未解決のまま存在している」と記載した。

キム・ミョンソン記者

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  • ▲在韓日本大使館の総括公使代理を務める山本文土政務公使。韓国外交部(省に相当)は28日午前、山本公使を呼んで抗議した。/ニュース1

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