韓国のスカウト世界大会開営式で108人が熱中症に プログラム一部中止

【扶安聯合ニュース】韓国南西部の全羅北道・セマングムで2日に開幕したボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」の開営式で発生した熱中症患者が108人に達したことが、3日分かった。

 大会組織委員会は同日の会見で「前日の開営式で発生した熱中症患者は108人」として、頭痛、腹痛、けがなども含めると139人の患者が発生したと明らかにした。

 2日午後10時の時点で集計された大会全体の負傷者は992人で、このうち熱中症患者は207人、残りは虫刺され、消化器障害、骨折などだった。3日午前0時時点の集計では患者はさらに増えるとみられる。

 大会組織委は、熱中症予防と対応のために医師30人、看護師60人を新たに確保する計画だと述べた。病床も現在の70床から最大220床まで増やす方針だ。

 開営式当日に熱中症患者が続出したため大会組織委は消防当局から行事を中止するよう要請を受けたが、重大な事態ではないと判断し、プログラムを一部省略するにとどめて行事を終えた。

 今後は猛暑を考慮して会場内のプログラムの一部を中止するが、全羅北道内の14市・郡で行われる観光プログラムは予定通り行うという。

 大会組織委は、会場内の冷房設備を増やすとした上で、重症の熱中症患者が発生した場合は周辺の五つの協力病院に搬送すると説明した。

 また、開営式で多くの熱中症患者が発生した理由を問う質問には、「K―POPイベント」を挙げた。参加者が遠方から来たことに加え、天候などに適応できなかったことから多数の患者が発生したのではないかとの認識を示した。

 さらにK―POPイベントにより若者たちが体力を消耗したと指摘。熱中症患者の数は予想を大きく超える水準ではないと強調した。

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