大庄洞事件「50億クラブ」の朴英洙元特別検事逮捕

大庄洞事件「50億クラブ」の朴英洙元特別検事逮捕

 ソウル中央地検は3日、京畿道城南市の大庄洞開発を巡り、金万培(キム・マンベ)氏ら民間業者から19億ウォン(約2億円)を受け取り、さらに200億ウォン相当の金品を受け取ることを約束したとして、朴英洙(パク・ヨンス)元特別検事を収賄の疑いで逮捕した。ソウル中央地裁は同日、「証拠隠滅の恐れがある」として、朴元特別検事の逮捕状を交付した。

 朴元特別検事は大庄洞開発の民間業者から金品を受け取ったり、金品授受を約束したりしたいわゆる「50億クラブ」疑惑の当事者の一人で、郭尚道(クァク・サンド)元議員に続き司法処理の対象となった。

 事件を捜査しているソウル中央地検反腐敗捜査1部は、朴元特別検事がウリィ銀行理事会(取締役会)議長だった2014年11月から12月にかけ、大庄洞コンソーシアムの設立を支援する見返りとして、南旭(ナム・ウク)弁護士など民間業者から200億ウォン相当の土地と建物の提供を受ける約束を交わしたとみている。朴元特別検事は同じ時期、大韓弁護士協会の会長選挙資金として、南氏から現金3億ウォンを受け取った疑いも浮上している。15年4月にはウリィ銀行が与信意向書を発行する見返りとして、金万培氏から5億ウォンを受け取り、50億ウォンの提供も約束されたとみられる。

 朴元特別検事はまた、国政介入事件の特別検事だった19年9月から21年2月にかけ、自身の娘が金万培氏が大株主である火天大有から貸付金の名目で5回にわたり計11億ウォンを受け取り、それを共謀した疑いもある。特別検事は公務員であり、いかなる名目でも1回に100万ウォン、年間300万ウォン以上の金品を受け取れば職務に関連性がなくても請託禁止法違反で処罰される。

 朴元特別検事の逮捕は、文在寅政権下の21年9月に大庄洞疑惑が浮上し、検察による捜査が始まって1年11カ月後のことだ。検察は6月30日、朴元特別検事に対する最初の逮捕状請求が棄却された後、補完捜査を行い、逮捕状を再請求していた。

兪鍾軒(ユ・ジョンホン)記者

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