相次ぐ通り魔事件に緊急談話 「凶器所持の疑いあれば職質・検査」=韓国警察

【ソウル聯合ニュース】韓国警察トップの尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長は4日、相次ぐ通り魔事件の発生を受けて国民向け緊急談話を発表し、再発防止に向け特別警戒活動に取り組むと表明した。

 ソウル近郊の京畿道城南市では3日、刃物を持った20代の男が商業施設で人を次々に襲うなどし、計14人が負傷する事件が起きた。先月21日にもソウル市内で30代の男が通行人を次々と刺し、1人が死亡、3人が負傷する事件が発生している。

 尹氏は、国民の不安が解消するまで凶悪犯罪に対する特別警戒活動を実施するとし、「凶器の所持が疑われる人や異常な行動を取る人に対し、法的手続きにのっとり職務質問や検査を行う」と説明した。

 また、刺傷事件が起きた場合は犯人に銃器やテーザー銃を積極的に使用するよう、現場の警察官に指示したと明らかにした。警察力を最大限に活用して公共の場のパトロールを強化し、犯罪を抑止するとも伝えた。

 相次ぐ通り魔事件を受け、SNS(交流サイト)などでは同じような犯罪を予告する投稿が見つかっている。尹氏は「無責任で無分別なサイバー上の凶悪犯罪予告と根拠のないフェイクニュースにも、例外なく厳しく対処する」と述べ、投稿者を速やかに検挙し、法の許す範囲で最大限の厳罰に処すとした。

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はこの日午前、凶悪犯罪に対し「国民が不安にならないよう、警察力を総動員して超強硬対応を取るように」と指示しており、警察はこれを受けて国民向け談話を発表した。

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