全羅北道扶安郡セマングムで開催されているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」に参加中の全羅北道地域スカウトが「キャンプ場所内で発生した性犯罪に対して組織委員会がきちんと対応していない」と抗議、予定を切り上げてキャンプ地を離れると表明した。組織委員会側は「性犯罪とは見なしがたい」「文化的な違いだ」という考えを明らかにした。
【写真】「性犯罪が発生した」と主張し、警察と組織委に連れ出されるキム・テヨン隊長
全羅北道連盟スカウト第900団のキム・テヨン隊長は6日、世界スカウトジャンボリーのプレスセンターで記者会見を自ら要求し、「2日、キャンプ場所内の女子シャワー室に30-40代と推定されるタイ人男性指導者が入ってきたことが発覚した」「約100人の目撃者がいる」と述べた。
キム・テヨン隊長は「『世界スカウトジャンボリーの手続きに従って(後続措置を)進める』と言われたので待っていたが、結果は『警告措置』に終わった」「全羅北道所属の指導者たちと共に警察に通報し、扶安警察署に届を出した。すると、事件の深刻さが認知されて全羅北道警察庁女性青少年捜査隊に移管された。しかし、数日経ったのに(組織委側は)何の措置も取らず、被害者保護や隔離措置も取られなかった」と言った。
その上で、「隊員たちと話したところ、怖くてキャンプ場所にいられないそうだ」「今日中に出ていくことにした」と述べた。
ジャンボリー組織委側は同日の記者会見で、タイの指導者に警告措置を取り、事件を終結させたと明らかにした。
組織委のチェ・チャンヘン事務総長は「2日、総合状況室に最初の通報があり、世界スカウト連盟が事件の詳細な内容を確認した」「連盟セーフ・フロム・ハーム(Safe from Harm=危害のないスカウト活動)チームが調査を行ったが、文化的な違いによって(発生したと見られる)タイ人指導者に対する軽い措置・警告をもって事件を終結させた」と説明した。
キム・ミョンイル記者