英国スカウト連盟「ジャンボリー参加費1人約64万円…クッキーなど売って工面」

 英国スカウト連盟代表は7日(現地時間)、「(全羅北道扶安郡セマングムで開催されているボーイスカウト・ガールスカウトの祭典)『第25回世界スカウトジャンボリー』に参加するため、隊員たちは1人約3500ポンド(約64万円)払った。その費用は募金活動で工面したケースが多い」と明らかにした。英BBCとロイター通信が報じた。

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 英国のスカウト隊員たちはジャンボリー参加前、学校や地域でピンやクッキーを作成・販売する募金活動を行った。

 ある保護者は「娘は参加費を工面するために1年6カ月間パンを焼いて売ったり、英語を教えたり、飲食店で働いたりした」と語った。

 また、「娘は韓国語と韓国の文化の勉強もした」と説明した。

 マット・ハイド代表はBBCの取材に対し、「ホテル移動による費用は100万ポンド(約1億8000万円)以上だ。これは今後3-5年間、英国のスカウト隊員たちが計画していたことができなくなるという意味だ」と話した。

 ハイド代表は「英国スカウト連盟は現場の状況に関して懸念を訴え続け、一部は改善されたが、それはあまりにも小さく、遅すぎた」と指摘した。

 同代表は「キャンプ地は日陰が不足しており、食事に配慮が必要な隊員たちのための食品は不備だった。衛生状態は劣悪、医療サービスも不十分で、レッドライン(譲れない一線)を越えた」と話した。

 そして、「私たちは主催者側に失望を感じる」「行く前から、そしてキャンプ中にこのような懸念の一部を繰り返し訴え、『是正する』という約束を取り付けたが、そうならなかったからだ」と言った。

 その上で、「数千人が使ったトイレが定期的に掃除されないことを想像してみれば、どんな状況だったか分かるだろう」とも言った。

 ただし、ハイド代表は「英国スカウト団は非常対策でソウル・プログラムへの参加に焦点を合わせたため、隊員たちは依然として良い記憶としてとどめている」と話した。

 英国は今回の世界スカウトジャンボリーにおいて参加者数が最多で、青少年と引率者は約4400人に達する。

 英国のスカウト隊員らは4日、全羅北道扶安郡セマングムのキャンプ地からの撤収を決め、5日からソウル市内のホテルに移動した。

シン・ウンソ記者

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  • ▲ボーイスカウト・ガールスカウトの祭典「第25回世界スカウトジャンボリー」に参加したものの、6日に全羅北道扶安郡セマングムのキャンプ地から撤収するため荷物を運ぶ英国のスカウト隊員たち。写真=聯合ニュース

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