中国政府が訪韓団体旅行を解禁 「THAAD報復」以来約6年ぶり

【北京聯合ニュース】中国政府は10日、韓国や日本、米国を含む世界78カ国への自国民の団体旅行を新たに解禁すると発表した。米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備を機に中断していた中国人の訪韓団体旅行が、約6年ぶりに完全に再開される。

 中国は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2020年1月から海外への団体旅行を禁止していた。今年2月、タイやインドネシアなど20カ国を対象に解禁し、段階的に対象国を増やしてきたが、韓国や米国、日本などは含まれていなかった。

 中国政府のこの日の発表により、韓国への団体旅行は6年5カ月ぶりに自由化された。

 中国は在韓米軍によるTHAAD配備への「報復」として、17年3月に韓国行きの団体旅行商品の販売を禁止した。

 18年に上海や北京など中国国内の6地域を出発する訪韓団体旅行が許可され、同年11月にはオンライン旅行会社を通じた団体旅行商品の販売が認められるなどし、韓国を訪れる中国人客は再び増え始めた。19年後半からは全国的に団体旅行が一部可能になった。だが、20年1月の新型コロナ発生を受け、中国政府は韓国を含め全世界への自国民の団体旅行を禁止した。

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