正恩氏がソウル指さし戦争に言及 韓国統一部「韓米演習への対応」

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が9日に開かれた党中央軍事委員会の拡大会議で朝鮮半島の地図を前にソウルなどを指さし「戦争準備」に言及したことについて、韓国の統一部当局者は10日、記者団に「韓米合同演習への対応」として、「威嚇的な行動で南(韓国)にメッセージを送りたかったのだろう」との見方を示した。

 韓米は21~24日に合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」を実施する。

 同当局者は「北が戦争準備、武力増強を行えば行うほどさらに強力な韓米の拡大抑止や圧倒的な対応に直面する」と警告し、「不足している財源を無駄な武力戦争や閲兵式(軍事パレード)に投入せず、住民の生活を守ることに使うべきだ」と促した。

 北朝鮮が9月9日の建国75年に合わせ閲兵式を実施すると予告したことについては、「異例」との考えを示した。北朝鮮は閲兵式を事前に予告したことがなく、1年に閲兵式を3回行った例もない。北朝鮮は今年、2月8日と7月27日に閲兵式を実施した。

 北朝鮮は2021年9月9日に「民間・安全武力閲兵式」を行ったが、当時は大陸間弾道ミサイル(ICBM)など戦略兵器は登場せず、通常兵器を動員した。今回も同様の形で行われる可能性がある。

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