韓・日の干拓地で開催「世界スカウトジャンボリー」、日本の予算は韓国より少ないのに高い満足度

2015年ジャンボリー、韓国予算の34%
政府支援金、韓国は日本より14倍多かった
日本、効率的な予算執行で満足度98%

 韓国のジャンボリーに多くの設備投資費用がかかり、日本のジャンボリーより予算における比重が大きいのは、セマングムを用地にしたという特殊性のためだ。セマングムは2010年に防潮堤が完成し、現在まで干拓事業が進められている。ジャンボリー用地は農業用地として登録されているが、開発の歴史が浅い干拓地に大規模イベントを招致しようとした結果、キャンプに必要な大集会場・用地造成はもちろん、上下水道設備や駐車場などの基盤施設も新たに用意しなければならなくなった。

 一方、日本の場合、山口のジャンボリー用地付近には既に排水処理施設があり、これをジャンボリーの時に修理して使用したり、会場入口にあった大型駐車場の一部をコンテナ置き場として使用したりするなど、既存の基盤施設を最大限活用したため、コストを節約できた。

 その他、運営・人件費や広報費が予算全体に占める割合は両国ともほぼ同じだった。韓国のジャンボリーは各種運営および人件費項目に予算331億6000万ウォン(約36億4000万円、28.3%)が策定された。▲組織委人件費55億ウォン(約6億円) ▲組織委運営費29億ウォン(約3億2000万円) ▲この他イベントに必要な各種運営費が247億6000万ウォン(約27億円)だ。一方、日本のジャンボリーは10億800万円(24.2%)で人件費と会場内外のプログラム費用に充てた。広報・マーケティング関連は、韓国のジャンボリーは45億ウォン(約5億円、3.8%)、日本のジャンボリーは1億円を投入した。

 日本のジャンボリーは韓国のジャンボリー予算の3分の1程度だったが、開催に成功した。世界スカウト機構が日本のジャンボリー参加者を対象に満足度を調査した結果、参加者の97.7%が「満足している」と答えたという。日本当局は2013年7月、プレ・イベントとも言えるアジア太平洋地域ジャンボリーを開催して暑さの問題や施設区域の問題などを把握、本イベントで対策することにより満足度を高めることができた。しかも、アジア太平洋地域ジャンボリーで用意された装備が山口でのジャンボリーにも使われた点も、予算を節約できた要因として挙げられている。

キム・テホ記者

【表】2023年韓国・2015年日本開催のジャンボリー予算比較

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