ソウル中央地検は10日、チョ・グク元法務部長官の娘チョ・ミン氏(32)を巡る入試不正事件で、同氏を虚偽公文書行使、業務妨害、偽計公務執行妨害の罪で在宅起訴した。
【写真】起訴直前に渡米、チョ・ミン氏のインスタ投稿「責任を負うべき部分があれば責任を負う」
チョ・ミン氏はチョ・グク元長官らと共謀し、2013年6月にソウル大医学専門大学院を受験する際、虚偽作成または偽造した自己紹介書、ソウル大公益人権法センター長のインターンシップ確認書、東洋大総長による表彰状などを提出し、書類選考に合格した。検察はチョ・ミン氏がソウル大医学専門大学院の入試業務を妨害したと判断した。
チョ・ミン氏はまた、チョ・グク元長官の妻チョン・ギョンシム元東洋大教授らと共謀し、14年6月に釜山大医学部に同様の書類を提出することで最終合格し、入試業務を妨害した。
チョ・ミン氏を巡る入試不正の主な容疑は公訴時効が8月26日に成立することになっていた。共犯であるチョン・ギョンシム氏は昨年1月、大法院で懲役4年のが確定し、チョ・ミン氏の公訴時効停止が解除された。チョ・グク元長官も今年1月、一審で入試不正疑惑などが有罪となり、懲役2年を言い渡され、控訴審が行われている。
ソウル中央地検関係者は「(チョ・ミン氏と共犯関係にあるチョン・ギョンシム氏について)大法院で確定した事実関係によると、チョ・ミン氏はかなり犯行に加担しており、単に犯行による恩恵を受けただけでなく、犯行に主導的な役割を果たした」とした上で、「(チョ・ミン氏は)捜査過程で供述が一貫しておらず、現在も一部容疑を否認している」と説明した。
チョ・ミン氏は入試不正疑惑で検察に起訴されたことについて、「裁判に誠実に出廷する」と表明した。チョ氏はインスタグラムを通じ、「起訴されたことをニュースで知った」とし、「私が責任を負うべき部分があれば謙虚に責任を負う」と述べた。チョ・ミン氏は直前の投稿には、米サンフランシスコ空港でスーツケースを手にして移動する写真を掲載した。
イ・セヨン記者、キム・ミョンジン記者