「クサいと苦情言われ、本当につらい」…模範的な養豚場経営者が自死 /全羅南道

 全羅南道宝城郡のある養豚場経営者が悪臭に関する苦情に苦しみ、先月自ら命を絶っていたことが分かった。大韓韓豚協会のホームページには、同様の苦情にさいなまれている養豚農家の訴えが相次いでいる。

【写真】「苦情で本当につらい」 公開された遺書

 大韓韓豚協会などが13日に明らかにしたところによると、全羅南道宝城郡で20年以上養豚場を経営してきた60代のAさんが7月21日、近くで自死したという。養豚業界では、Aさんが悪臭に対する度重なる苦情や行政の取り締まりに精神的な負担を感じて自死したものとみている。

 大韓韓豚協会は遺族の同意を得て遺書の内容の一部を公表した。Aさんが残した遺書には「この世は本当につらい。これまで一生懸命生きてきたが、苦情で本当につらすぎる」「周辺住民の方々、これまで本当に申し訳ありませんでした」と書かれていた。

 Aさんは今年5月から先月まで、4回にわたって畜舎に関して悪臭などの苦情を受けたという。これについて同郡では養豚場で数回現場点検を実施し、Aさんににおいを軽減する策を講じるよう要請した。Aさんは死亡した日も同郡庁の関係者と苦情に関する話を電話でしたとのことだ。

チェ・ヘスン記者

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