文前大統領「ジャンボリーで国の品格と誇りを失った…辱めを受けたのは国民」

 文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は13日、「(全羅北道扶安郡セマングム一帯で開催された)『第25回世界スカウトジャンボリー』で我々は多くのものを失った」「国の品格を失い、矜持(きょうじ=誇り)を失った」と述べた。これは、文前大統領が同日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」に「恥ずかしめ(を受けるの)は国民の役目になった。人の準備が足りないため、天も助けてくれなかった」とした上で書いた文だ。今回の世界スカウトジャンボリーは前政権である文政権の時に招致し、同政権下ではその後5年間の準備期間があった。しかし、文前大統領の「人の準備不足」は現政権を批判したものと解釈される。

【写真】韓国ネットで話題になった会場トイレ韓日比較

 そして、文前大統領は「どうか今回の失敗が教訓として残り、大韓民国が誇らしげに立ち直ることを願う」と述べた。つまり、今回のジャンボリーは失敗だったということだ。文前大統領は「セマングムを世界にPRし、経済的開発を促進すると共に、立ち遅れた地域経済を成長させる絶好の機会だと考えて大会招致に総力を挙げた全羅北道民の期待は無駄になり、不名誉ばかりを抱えるようになった」「失望が大きかったであろう国民、全世界のスカウト隊員、全羅北道民とスポンサー企業らに大会招致当時の大統領として謝罪といたわりの気持ちを伝える」と述べた。

 文前大統領の投稿には約30分で200件以上のコメントが寄せられた。「お膳立てしておいたのに、(現政権が)ひっくり返した」など文前大統領の投稿の趣旨に共感するコメントも多数あったが、批判も少なくなかった。

 あるネットユーザーはコメントに「セマングムを世界にPRし、経済的開発を促進し、立ち遅れている地域経済を成長させる絶好の機会と考えて招致したなら、本当に間違っている」と書いた。当初からジャンボリーを招致できない立地条件だったのにもかかわらず、大会開催を強行したのは間違いだという意味だ。

 別のネットユーザーも「前政権と全羅北道の責任の方がもっと大きいと思う」「この6年間、何の準備もしなかったのはこれらの責任だ。1年間で準備してできる行事ではない」と書いている。

パク・サンギ記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲文在寅(ムン・ジェイン)前大統領。写真=news 1

right

あわせて読みたい