ウクライナ軍の自爆ドローン、ロシア軍の「秘密兵器」を破壊

 ロシア軍の秘密兵器とされる戦車支援戦闘車(BMPT)、別名「ターミネーター2」がウクライナ軍のドローン攻撃で破壊された時の映像をウクライナが公開した。

【動画】自爆ドローン攻撃を受けたロシア軍装甲車と逃げ出す兵士たち

 ウクライナメディアの「ニュー・ボイス・オブ・ウクライナ」は13日、ロシア軍装甲車が破壊される様子を撮影した動画を今月12日にウクライナ保安庁(SBU)がテレグラムを通じて公開したと報じた。1分11秒のこの動画は戦場でのウクライナ軍の活躍を自国民に伝える宣伝動画のようだ。ロシア軍装甲車を攻撃する直前にウクライナ軍のドローンが撮影した動画、そしてドローン攻撃を受けるロシア軍装甲車などが編集により映し出されていた。

 動画にはウクライナ軍によるドローン攻撃とロシア軍装甲車「ターミネーター2」が破壊され逃げ出す兵士たちが映し出されている。ロシア軍はT80戦車でこの装甲車を救出しようとしたが、これもドローン攻撃を受けたという。この動画がいつ撮影されたかはわからないが、動画に出てくる装甲車の周囲が変化することから、複数の場所で撮影されたものと考えられる。

 この動画を投稿したSBUはテレグラムで「我々はターミネーター2に対する審判の日を準備してきた」「この珍しい装甲車はカミカゼ(自爆)ドローン数発で炎に包まれた」と説明した。さらに「彼らはT80の支援を受けターミネーター2を救出しようとしたが、これもSBU特殊部隊の攻撃を受けた」「我々は完全な勝利を手にするまで引き続き努力を続ける」ともコメントした。

 ロシア軍はその強力さから「市街戦最後の王」と呼ばれるBMPT(戦車支援戦闘車)「ターミネーター」をウクライナとの戦闘に投入している。市街戦や敵と近い戦闘で威力を発揮できるよう設計されており、歩兵戦闘装甲車を上回る重装甲と強力な武器による重武装がその特徴だ。

 ターミネーター2は5人乗りで、砲塔は2A42機関砲、7.62ミリ機関銃1門、対戦車誘導ミサイル(9M120 Ataka)4発で武装している。車体の両側面には30㎜自動擲弾銃AG-17Dも設置されている。ロシア軍はBMPT系列の装甲車1台の戦闘力について「6両の歩兵戦闘車BMPと完全武装した歩兵40人と同レベル」と評価しているという。

 ロシア軍は昨年5月にターミネーターを改良した10両の「ターミネーター2」をウクライナ東部ドンバス地方のルハンシク州セベロドネツクに投入した。ロシア国営放送はこの装甲車の偉容から「破壊は不可能」と誇ってきた。ところが今年2月にこの装甲車がウクライナ軍に破壊される様子を映し出した動画がはじめて公開された。

イ・ヘジン記者

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