韓米 21日から合同軍事演習実施=機動訓練を大幅拡大

【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は21日から31日まで定例の合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS)」を実施する。高度化する北朝鮮の核・ミサイル能力やロシアによるウクライナ侵攻など変化する安全保障状況などを反映して行われる。

 韓国政府関係者は「韓米同盟の対応能力を強化し、国家総力戦の遂行能力を向上させる目的で実戦的に実施される」と強調した。

 今回は演習シナリオを全面的に改編したようだ。これまでは北朝鮮の局地挑発・全面戦争遂行の流れを想定していたが、今回は戦争状態への転換を想定し、戦争遂行体制への迅速な転換手続きを訓練するという。

 演習には北朝鮮が戦時または有事の際に流布する可能性がある偽ニュースへの対応も初めて反映されたようだ。北朝鮮が戦況を有利に運び、社会混乱を招く目的で流布する偽情報を遮断する一方、逆情報を北朝鮮に流す訓練を行うという。

 今回の演習では2019年以降縮小された野外機動訓練を大幅に拡大して実施する。韓国軍関係者は「UFSと並行し、作戦計画を支援する約30の野外機動訓練を集中的に実施し、韓米の連合作戦遂行能力を強化する」と述べた。

 演習は2部構成で、1部は21日から25日までの5日間、2部は28日から31日までの4日間実施される。今回は国連軍司令部のメンバー国であるオーストラリア、カナダ、フランス、英国、ギリシャ、イタリア、ニュージーランド、フィリピン、タイなども参加する。朝鮮戦争休戦協定の履行と順守を確認・監督する中立国監督委員会が演習の遂行過程を確認する。

 演習期間中、B1B戦略爆撃機など米軍の戦略兵器が展開される可能性もある。

 韓国軍は北朝鮮の弾道ミサイル発射などの挑発に備え、監視・対応体制を強化する。韓国の情報機関・国家情報院は17日の国会情報委員会で、北朝鮮が韓米日首脳会談または韓米合同演習に合わせ、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射などを準備していると報告した。

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