MLB:大谷に挑むオルソン…同い年の巨砲がホームラン王争い

1994年生まれ…生涯初の本塁打王に照準

MLB:大谷に挑むオルソン…同い年の巨砲がホームラン王争い

 野球のロマンはホームランだ。一気に試合の流れを変えることができ、痛快に伸びていく打球に歓喜の声がわき上がる。巧打者よりも巨砲の方が人気を集めるのもこのためだ。今年の米大リーグ(MLB)本塁打王争いは一味違った妙味がある。まず、話題の中心は「二刀流」で「野球天才」の大谷翔平(29)=ロサンゼルス・エンゼルス=だ。完璧な投手であり、素晴らしい打者でもある大谷は22日(韓国時間)現在、所属するアメリカン・リーグ本塁打1位(43本)だ。これに挑戦状を突きつけた選手がいる。「新興巨砲」マット・オルソン(29)=アトランタ・ブレーブス=だ。やはり所属するナショナル・リーグの本塁打1位(43本)で、大リーグの「ホームラン・キング」をめぐって大谷と競い合っている。2人は同じ1994年生まれで、ホームラン王のタイトルを獲得したことがまだない。

【表】「野球の天才」大谷翔平VS「新興巨砲」マット・オルソン

 序盤は大谷が打った。6月12日、2人は18本塁打で並んでいた。ところが、大谷にギアが入り、7月1日に先に今季30本塁打の高地に到達した。大谷の30本目の本塁打は今季最長距離(150メートル)の大砲だった。大谷は40本塁打も8月4日に記録した。そして、次はオルソンの番。オルソンは大谷より2週間遅い7月15日に30本塁打を達成し、40本塁打は今月11日に達成した。差を縮めるかと思いきや、大谷のバットが8試合沈黙していた間にオルソンはフェンス越えを連発、13日に第41号・第42号、14日に第43号本塁打を出した。大谷は14日になってようやく第41号を放ち、再び動き出した。

 オルソンの本塁打数が14日以降伸び悩むと、大谷は17日と19日に本塁打を追加して並んだ。今は共に43本塁打という状況で、大リーグ全体の巨砲の座をめぐって競い合っている形だ。残り試合はエンゼルス37試合、ブレーブス38試合。大谷には投手としての負担がある点を考えると、オルソンが大谷を上回る可能性が高いというのが米メディアの見方だ。

 大谷に比べてオルソンは知名度が低いが、既に大型打者として認められて久しい。大リーグ8年目のオルソンはオークランド・アスレチックス打線を率いた看板打者だった。2021年に39本塁打・111打点で個人最高成績をマークし、アメリカン・リーグ最優秀選手(MVP)投票で8位につけたが、この時のMVPは大谷だった。2022年に自身の故郷を本拠地とするブレーブスにトレードされ、今も長打力が光っている。昨年は34本塁打・103打点と活躍し、今年は43本塁打・108打点で個人最多本塁打・打点の記録を塗り替えるのは確実だ。それに加え、初のMVP受賞も有力視されている。昨年、ブレーブス球団史上最高額の8年・1億6800万ドル(約245億円)で契約したが、このまま行けば57本塁打も可能だ。2005年にアンドリュー・ジョーンズ(46)=引退=が立てた同球団過去最多本塁打記録(51本)を更新するかもしれない。

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