韓国新聞協会「ニュース50年分のデータを生成AIの韓国語学習に利用、著作権を侵害」

韓国新聞協会「ニュース50年分のデータを生成AIの韓国語学習に利用、著作権を侵害」

 韓国新聞協会は22日、生成的人工知能(生成AI)のニュース著作権侵害防止に関する公式見解を発表し、「正当な権限と根拠なくニュースコンテンツをAI学習に利用することは、報道機関がニュースコンテンツに対して持つ著作権およびデータベース(DB)製作者としての権利を侵害するものだ」と主張した。

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 新聞協会はこの日、ネイバー、カカオ、グーグル、マイクロソフト(MS)など国内外の大型IT(情報技術)企業に対し、(1)ニュース著作権者と利用基準協議(2)「グローバルAI原則」準用公表(3)生成型AI学習データの出所公開(4)ニュースコンテンツ利用方式の明示(5)ニュース著作物に対する代価算出基準準備--という5大要求事項を伝えた。ネイバーの超巨大AI「ハイパークローバーX」など言語学習型AIサービスの拡大を控え、関連企業にニュース著作権に対する立場を表明したのだ。例えば、ニュース50年分に相当する韓国語データを学習したとされるハイパークローバーXは、著作権者である韓国メディアの許諾を得ずにニュースをAI学習に利用したとの指摘を受けてきた。

 新聞協会は「生成的AIはニュースコンテンツで学習し結果物を生成していながら、報道機関から利用許諾を受けずに使用しており、引用表記もされていない」とし、「AI企業がニュースコンテンツを学習データとして利用するには報道機関から利用許諾を受けるだけでなく、使用料を支払うべきだ」との認識を示した。新聞協会は「今後AI技術の発展などデジタルメディア時代に合わせた著作権保護基盤を整えるために制度改善が必要だ」とし、「ニュースコンテンツを無断でDB化することを防ぐなど急変するデジタル環境でのニュース著作権保護が急がれる」と指摘した。

シン・ドンフン記者

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