共に民主・李在明代表「日本の海洋放出は核のテロと同じ…第2の太平洋戦争」

【日本の汚染水海洋放出】

 韓国野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は23日、党最高委会議で「日本の核汚染水海洋放出は第2の太平洋戦争と記録されるだろう」と述べた。汚染水の海洋放出は「核テロ」だとした上で、「日本は大韓民国と太平洋沿岸諸国に再び取り返しのつかない災いをもたらそうとしている」というのだ。

【写真】共に民主党「福島原発汚染水海洋投棄撤回要求ろうそく集会」で発言する保坂祐二・世宗大教授

 同日行われた国会外交統一委員会の全体会議でも、共に民主党は「『海洋放出に賛成したことはない』とあいまいな言葉を使うのではなく、正確に答えよ」(全海チョル〈チョン・ヘチョル〉議員)、「韓国外交部長官が日本政府報道官のように話している」(黄熙〈ファン・ヒ〉議員)と政府を責め立てた。これに対し、与党・国民の力の金碩基(キム・ソッキ)議員は「政府は徹底して努力しているのに、(共に民主党が)『核廃水を飲むことになった』と言うから国民は不安を感じている」「なぜ不安にさせて水産業者に莫大な被害を与えるのか理解できない」と述べた。

 共に民主党内では「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾」を主張する声も上がっている。金容民(キム・ヨンミン)議員はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「フェイスブック」で、「共に民主党168議席で尹錫悦弾劾を発議しよう」「共に民主党単独で可能だから、今、しなければならない」と言った。同党の鄭清来(チョン・チョンレ)最高委員はフェイスブックに「李舜臣(イ・スンシン)将軍が守った海を侵略しようとする核廃水海洋放出」「親日派でなければ誰が賛成するのか」と投稿した。

 共に民主党では同日午後7時30分から国会本館前に国会議員・補佐陣・党役員ら1000人余りを集め、ろうそく集会を開いた。同党は今後、他の場所でも集会も次々と開く計画だ。25日はソウル・光化門からスタートし、竜山区の韓国大統領室まで行進する。26日には光化門一帯で市民団体と共に大規模集会を開く。

 政府・与党は同日、国会で会議を開いた後、汚染水海洋放出により被害を受ける漁業関係者支援に2000億ウォン(約218億円)の予算を追加編成するほか、漁業関係者に対する燃料費支援も前向きに検討すると明らかにした。それと共に「リアルタイム・モニタリング・システム」を構築し、福島近隣の公海8カ所や太平洋10カ所を含む計218カ所で海水を採取し、問題がないかどうか点検するという計画も発表した。尹在玉(ユン・ジェオク)院内代表は「今、我々がしなければならないことは政争ではなく、徹底した監視とモニタリングにより実質的な国民安全対策を用意することだ」と述べた。

パク・サンギ記者

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  • ▲ろうそく集会を開いた共に民主党。写真=李徳熏(イ・ドクフン)記者

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