貴金属店で見せてもらった金のネックレスを持ち逃げ、40代男を逮捕　 ／ソウル

　韓国の首都圏一円で複数の貴金属店から合計1800万ウォン（約196万円）相当の貴金属を盗んだ40代の男の犯行の瞬間がカメラにとらえられた。

　韓国警察庁はこのほど、特殊窃盗の疑いで逮捕されたA容疑者の最後の犯行が映っている映像をユーチューブで公開した。15日午前11時半ごろ、ソウル市中浪区の貴金属店でA容疑者が商品を盗んで逃げる瞬間から警察に捕まるまでの様子が映っている。

【動画】逮捕される容疑者

　A容疑者は来店するとすぐ、「両親に古希のプレゼントを贈りたい」と言い、金のネックレスなどを見たいと要求した。店主が陳列台から商品を取り出して見せると、A容疑者はあっという間に逃走する。店主は追いかけようとしたが見失った。

　通報を受けて到着した警察は、店主の証言や店内の監視カメラ映像で容疑者を特定。足取りを追跡したところ、A容疑者がタクシーで鍾路区に移動したことが判明した。A容疑者を乗せたタクシー運転手は「客を鍾路区内の通りで降ろした」と証言し、それに基づき警察が捜索を開始した。

　映像を見ると、警察官が路地の中に向かって歩いていく途中、突然足を止め、身を隠して無線で支援を要請する姿が登場する。反対側から歩いてくるA容疑者を発見したのだ。その後、A容疑者に近づき前を遮り、無線連絡を受けた他の警察官も現場に集合した。

　警察はA容疑者が所持していたバッグから盗品のネックレスなどを売却して受け取った現金の束を発見した。調べによると、A容疑者は11日から京畿道九里市、ソウル市の西大門区、鍾路区などで同じ手口で貴金属を盗んだことが分かった。逮捕当時、A容疑者は抵抗せずに連行された。

ムン・ジヨン記者