もりでクジラを捕獲、韓国海洋警察が55人を一斉摘発

もりでクジラを捕獲、韓国海洋警察が55人を一斉摘発

 (アンカー)

 韓国は絶滅危惧種であるクジラの捕獲を禁止しています。もりを使ってミンククジラを捕獲した後、船上で解体し、クジラ肉16億ウォン相当をひそかに流通させた漁民が一斉摘発されました。イ・シムチョル記者がお伝えします。

【動画】「たまたま網にかかっていた」わけではなかった…クジラ不法捕獲現場を6000メートル上空から確認

 (記者リポート)

 漁船が波を乗り越え、クジラを追いかけます。船首に立った漁民は大きなもりを投げ、捕獲したクジラを船上に引き揚げます。

 捕鯨に使った漁船です。 他の漁船と違って船体の横に扉を作り、クジラを引き揚げやすくしてあります。

 捕獲船や運搬船など9隻を使い、クジラを密漁した船主や流通業者など55人が警察に一斉に摘発されました。犯行グループは今年3月からミンククジラ17頭を不法に捕獲していました。

 捕獲も流通も、全て違法であるため、手口も巧妙でした。船上で解体した鯨肉を袋に入れて海に投げ、回収を担当する船が港に運び、陸上ではトラック運転手を変えながら警察の取り締まりを避けました。

 しかし、海洋警察の航空機が6000メートル上空から犯行現場をとらえ、今回の摘発につながりました。

 (キム・ゴンナム浦項海洋警察刑事係長)

 「当日は捕獲船が出港するのを確認し、航空機が金浦空港を直ちに出発しました」

 (記者リポート)

 海洋警察はクジラの密漁に使った捕獲船6隻を没収し、犯罪所得も追徴することを検討しています。TV朝鮮のイ・シムチョルがお伝えしました。

(2023年8月24日放送 TV朝鮮「ニュース9」より)

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