北朝鮮ロケット 2段目から異常=韓国国防相

【ソウル聯合ニュース】韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官は25日の国会国防委員会で、北朝鮮が24日に軍事偵察衛星を搭載して打ち上げた新型ロケット「千里馬1型」について、北朝鮮の主張と異なり2段目の飛行中に異常が発生したと明らかにした。

 ただ、「国防科学研究所や米側の専門家が詳しく分析しており、最終判断には時間がかかりそうだ」と述べた。1回目の打ち上げに比べて一部で進展はあったが、2段目の飛行まで問題がなかったとはいえないと中間的な結論を出せるかという質問に対しては、「そう見るのが合理的な評価だと考えられる」と答弁した。

 北朝鮮は5月の1回目のロケット打ち上げで2段目のエンジンに異常が生じて失敗したと発表し、今月24日の2回目の打ち上げでは3段目の飛行中に非常爆発システムのエラーで失敗したと明らかにした。

 北朝鮮は10月に3回目の打ち上げを行うと表明したが、北朝鮮の主張と異なり今回も2段目で異常があった場合は原因究明まで相当な時間がかかるとみられる。

 一方、李氏はロケットの残骸の回収に関しては、「落下地点で複数の残骸を確認したが、現在までに浮遊物は確認されていない」と述べた。1段目とフェアリング(衛星のカバー部品)は北朝鮮が予告した地点の付近に落下し、2段目は予告地点からやや離れた地点に落ちたという。

 北朝鮮は24日午前0時から31日午前0時までの間に人工衛星を打ち上げるとして、ロケットの1段目とフェアリング、2段目の落下地点に北朝鮮南西側の黄海上の2カ所とフィリピン東側の太平洋上の1カ所を設定していた。

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