北朝鮮旅客機がウラジオストク到着 3年半ぶり

【ウラジオストク聯合ニュース】北朝鮮国営の高麗航空の旅客機が25日、平壌を出発し現地時間の同日午前11時15分ごろ、ロシア極東ウラジオストク空港に到着した。ロシアの現地メディアなどが報じた。北朝鮮とロシアを結ぶ空の便は新型コロナウイルス感染拡大以降、約3年6カ月にわたり止まっていた。

 別の現地メディアは18日、高麗航空の旅客機が25日と28日にウラジオストク空港に到着すると報じていたが、同空港のウェブサイトに運航スケジュールが公開されなかったため、実際に運航されるかは不透明な状況だった。

 ウラジオストクの現地関係者などによると、同旅客機は乗客を乗せずに平壌を出発し、到着したという。

 午後になり、同空港の発着便を案内するモニターには同旅客機が午後1時15分に平壌に向け出発すると表示された。午後3時10分時点で同便の情報が消えたことから、同旅客機は平壌に向かったものとみられる。

 現地の関係者は「北朝鮮が新型コロナウイルスで国境が閉ざされてロシアに残っていた住民を先に帰還させたようだ」と述べた。

 コロナ禍前、平壌―ウラジオストク線は北朝鮮とロシアを結ぶ唯一の航空路線で、高麗航空の旅客機が週2往復運航していたが、2020年2月以降は休止していた。

 高麗航空の旅客機は22日、約3年7カ月ぶりに中国の北京首都国際空港に着陸した。同社の旅客機は24日にも同空港に着陸し、中国に滞在していた北朝鮮住民を乗せて北朝鮮に戻った。

 北朝鮮が中国とロシアへの航空便の運航を再開したことから、北朝鮮の国境開放が近いとの見方が出ている。

 これと関連してロシアのマツェゴラ駐北朝鮮大使は23日、ロシアメディアとのインタビューで、北朝鮮指導部は新型コロナによる世界的な保健危機が完全に克服されていないと判断しているとし、「北朝鮮当局は住民の生活と健康を最優先にするという理由で国境を開放するとしても非常に慎重に行うだろう」と述べた。

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